『地球交響曲』シリーズ龍村監督 国分寺 にやってくる!!

『地球交響曲第六番』(2006年)

<small>(C)Jin Tatsumura Office, Inc. </small>~ 全ての存在は響き合っている ~

最近のめざましい科学技術の進歩によって、この宇宙の全ての存在、すなわち銀河系、太陽系、地球、海、山、川、森、岩、動物、植物、バクテリアから原子のひとつひとつまでもが、それぞれに独自の“音楽”(vibration)を奏でていることが分かってきました。
「人間が音楽をつくる以前に、“音楽”がこの宇宙をつくり、生命を生み出し、人間をつくった」という宇宙物理学者もいます。

「ナーダ ブラフマー = 世界は音なり」という言葉があります。
数千年前から伝えられているインド、ヒンドゥー教の教えですが、これと同じ教えは、仏教をはじめ世界のあらゆる宗教や神話の中にもあります。
我々人類は、科学が進歩するはるか以前から、この真理を知っていたのです。
21世紀の科学は、宇宙物理学、電子工学、生物学、医学、遺伝子工学など、あらゆる分野で、この「ナーダ ブラフマー」という真理を再発見しつつあります。

我々が住むこの世界は、生々流転する全ての存在が、それぞれに独自の“音楽”を奏でながら、互いに響き合い、次々と新しいハーモニーを生み出しつつ、ライブ演奏されてゆく壮大なシンフォニーのようなものなのです。
ところが最近、この悠久のシンフォニーの中に、著しく調和を乱す“楽音”が聞こえるようになりました。我々人類が発する“楽音”です。甚だしい不協和音が発せられ続ければ、シンフォニーは当然調和を失い、カオス状態に陥り悲惨な結末を迎えることになります。

我々人類が不協和音を奏でるようになった理由ははっきりしています。
自分だけの利便や安楽を求め続けるあまり、自分以外の存在が奏でる“音楽”を聴く耳を閉じてしまったからです。共演者が奏でる“音楽”を聴かないで、美しい交響曲の創造に参加することなどできるはずがないのです。

今我々人類に早急に求められているのは、自分以外の存在が奏でる“音楽”を聴く耳をもう一度開くことです。そして、“耳を開く”ことはとても簡単で楽しいことです。
閉じているのは我欲に呪縛された“耳”だけです。私達のからだを構成する10の28乗個もある原子の一つ一つは、今この一瞬にも、外の世界に存在する全ての原子達と響き合いながら、美しいシンフォニーを奏でています。それが“生きている”ということです。
内なる音楽を聴くことは、外なる“音楽”を聴くことであり、外なる音楽を聴くことは、内なる“音楽”を聴くことです。

「音を観て、光を聴く」旅、それが「地球交響曲 第六番」の旅です。

出演
ケリー・ヨスト/ロジャー・ペイン/ラヴィ・シャンカール/アヌーシュカ・シャンカール/ ポール・ウィンター/奈良 裕之/KNOB/雲龍/長屋 和哉

声の出演
林 隆三 (ラヴィ・シャンカール)/奥村 潮 (ケリー・ヨスト)
山川 建夫 (ロジャー・ペイン)

ナレーター:榎木 孝明/森田 真奈美
監督:龍村 仁

( ※ 龍村 仁 監督『地球交響曲』公式サイトより)



ひと言

映画(シネマダイアログ)を通じて支援活動ができないだろうか、という想いから5月14日より『地球交響曲』全作品の上映会を行いました(支援金シネマダイアログ)7作品7日間、のべ1,045名の方にお越しいただき、支援金は488,775円集まりました。個人のできることからでも『微力をつなげて大きな力に』というテーマをカタチにすることができたように思います。ボランティアスタッフや告知にご協力して頂いた関係者各位、本当にありがとうございました。その後たくさんのアンケートや感想を頂きましたが、その中に『監督の話を聞いてみたい』という声がありました。国分寺に監督をお呼びすることができるだろうか、、、そんな想いから始まった企画です。貴重な機会になると思いますので、みなさまのご参加お待ちしております。

山本コヲジ

『地球交響曲』
(ガイアシンフォニー)とは

イギリスの生物物理学者ジェームズ・ラブロック博士の唱えるガイア理論、「地球はそれ自体がひとつの生命体である」という考え方に基づき、龍村仁監督によって制作されたオムニバスのドキュメンタリー映画シリーズです。

美しい映像と音楽、珠玉のことばの数々によって織り成されるドキュメンタリー映画『地球交響曲』は、環境問題や人間の精神性に深い関心を寄せる人たちのバイブル的存在となっており、1992年公開の「地球交響曲第一番」から2010年公開の最新作「第七番」まで、草の根の自主上映を中心とした上映活動だけで、これまでに延べ、240万人に上る観客を動員、その数は今なおとどまることなく、かつてないロングランヒット作となっています。

『地球交響曲』作品紹介